立憲と共産、「埼玉クルド人問題」を取り上げた立澤越谷市議への懲罰動議提出を見送り

ジャーナリスト

埼玉県の越谷市議会の質問で埼玉の「クルド人問題」を取り上げた立澤貴明越谷市議会議員(自民党)に対して、立憲民主党、日本共産党、越谷市民ネットワークが「ヘイトスピーチである」と懲罰動議を出そうとしていた問題で、これら3会派はその動議の提出を見送ったことが20日に分かった。

立澤市議は「支援をいただいた皆様に感謝する。しかし越谷市のクルド人による問題行為は続いている。市議会での無意味な争いではなく、越谷市民のためにクルド人・外国人問題の解決に取り組む」と述べた。

(写真1)越谷市内のクルド人解体業者によるものと見られる産廃の不法投棄(筆者撮影、越谷市内)
(写真2)立澤貴明越谷市議会議員(同)

同市議会の定例会は12月19日までだが、3会派は同日までに動議を提出しなかった。その代わりに3会派は「ヘイトスピーチに対する理解促進を求める要望書」を同日に提出した。立澤市議への具体的な批判はそこにはなかった。議会全体でヘイトスピーチの講習会を受けることを要望する内容で、懲罰動議から急にトーンダウンした。

立憲民主党会派代表の後藤孝江代表は、筆者に一度「取材に応じる」と返事をしたが、その後、取材を拒否。また共産党、越谷市民ネットワークは取材の要請に20日までに応じなかった。ネットでの3会派への批判が、彼らの曖昧な対応に影響した可能性がある。

問題は「立憲と共産、「クルド人問題」を越谷市議会で提起した立澤市議に懲罰動議を準備-自由な言論、政治活動を守れ」(12月17日)で報じた。「(クルド人らしい男に)女子生徒が追い回された」「市民から不安と怒り」などの立澤市議の12月11日の質問に、3会派が「ヘイトスピーチ」などと批判。しかし、ヘイトスピーチの定義、また質問のどこがそれに該当するかなどの具体的な指摘はなく「感触」でヘイトスピーチと認定する奇妙な批判だった。

これら3会派は過半数に達していないために、懲罰動議が提出されても可決の見通しはなかったが、それによってクルド人問題をめぐる自由な議論を妨げようとする意図があったと思われる。

これを記者(石井)が上記記事で報じたところ、ネットを中心に立憲民主党、共産党、越谷市民ネットワークへの批判が広がっていた。

埼玉南部でクルド人による、犯罪、迷惑行為が多発し、住民とのトラブルが続いている。その現実を直視し、「ヘイトスピーチ」とレッテルを貼って自由な言論活動を妨げることをあらゆる関係者は慎むべきだ。そうした行為は逆に、クルド人や協力する勢力への反感を生み、問題解決を妨げる。

石井孝明
経済記者 with ENERGY、Journal of Protect Japan 運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com

ご支援のお願い

コメントを残す

YouTube

石井孝明の運営サイト

ランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

最近のコメント

過去の記事