クルド人、浦和レッズの試合で騒ぐ(下)-サッカー利用して政治活動の疑い

ジャーナリスト
(写真1・再掲載)

在日クルド人は埼玉スタジアムで、赤に染まったレッズサポーターの中で自分たちの少年チームユニフォームを着て、クルド民族の独立の意味を込めた旗を掲げた。こうした政治主張を伴う観戦はJリーグ、また浦和レッズの観戦ルールに違反する。それなのに、注意に反発して「人種差別チーム」と浦和レッズとサポーターに暴言を吐いた。(「上・「人種差別チーム」と暴言、Jリーグを守れ」から続く)

また後からの情報だが、関係者によると、クルド人の集団は入場の際に、事前に旗を掲げていいかを聞き、ダメと言われたのに旗を広げたという。

私は埼玉クルド人問題を取材してきた。彼らに接した経験を振り返ると、彼らの一連の行動に意外感はない。彼らからは「他人に配慮できない共感力のなさ」「粗暴さ」を頻繁に感じる。この時スタジアムにいたクルド人の子供に対しても、クルド人の大人たちは影響を配慮ができない。

私は内外のクルド人に嫌われているが、まだ取材のできる在日クルド人がいる。穏健派のその人に、この行動の感想を聞くと「日本人、埼玉のレッズファンに嫌われるだけ」と呆れていた。ただし在日クルド人同士は氏族ごとに仲が悪いので、トラブルを起こした人たちに抗議はしづらく、真実は話してもらえないようだ。

では、なぜクルド人はこんなことをやったのか。観察すると、日本の左派の政治家や人権活動家と、クルド系テロ組織PKKの陰が見える。

レッズが狙われた可能性

SNSのXで、騒動直後からレッズとサポーターが悪いと繰り返していた日本人が何人もいた。その中には埼玉県でヘイト禁止条例の制定を目指す人権活動家がいた。またクルド人と結婚した娘がいて、一族でクルド人とビジネスをやっている川口市在住の老人がいた。

かつて浦和レッズは、2014年に数名のサポーターが横断幕に人種差別的な表現を書いたとして、問題になったことがある。その際に騒いだ自称ジャーナリストが、今回もクルド人擁護で騒いだ。この人物は、サッカー応援と右派との衝突で、暴行容疑で2回逮捕されたことが報道されている粗暴な人物だ。

さらに14年に、この事件を国会で取り上げ、騒ぎを大きくしたのは有田芳生参議院議員(当時)、現・立憲民主党衆議院議員だ。この人物は「しばき隊」と名乗る暴力的な反差別団体、外国人人権活動家と協力している。この有田氏は、FCクルド関係者の訪問を受けたとSNSのXで自ら紹介していた。前回(上)の記事の写真で、スタジアムでクルドの旗を出して大騒ぎした人物のようだ。(写真5)

(写真5)
(写真2・再掲載)

これらの日本人活動家と、この事件を起こしたクルド人の間の具体的な関係は分からない。しかしクルド人はこういう日本人支援者に示唆されて、おかしな行動をした可能性がある。そして浦和レッズは、かつての事件から、こうした団体に狙われやすい状況にあった。

「写真6」は作成者不明だが、日本の外国人問題・人権問題で頻繁に起こる光景だ。左の人が挑発し、その挑発に応じてしまうと、彼らはそれを逆手にとって、自らの政治的野望を実現しようとする。

(写真6)

テロ関係組織が、クルド人サッカーチームに関係か

またクルド人側が騒ぎを意図的に起こそうとした可能性がある。以下、状況証拠を並べてみよう。

有田議員と一緒の写真に映ったAというクルド人は、トルコのアメドスポルと言うプロサッカーチームでレギュラーだったという。この人物がどのような立場で日本にいるか不明だ。

このチームはあまり強くなく、全国的な人気はない。しかし主要メンバーや経営者をクルド人で固め、トルコのクルド人社会の支援を受けている。そこでクルド人の独立や自治権拡大の政治主張をサッカー試合で頻繁に掲げている。トルコのサッカー界でも、そのような政治主張は当然認められず、このチームは繰り返し社会から批判を受け、トルコのサッカー協会で是正要求を受けている。PKK賛美と見られる発言を選手がSNSで行い、検察の調査を受けたことも2016年にある。

また前述の写真2をインスタグラムに掲載した人物は日本クルド文化協会のメンバーだ。この協会は23年11月にトルコ政府によって、テロ関係組織として資産凍結措置を受けている。そして頻繁にPKKと同じ主張をして、自分たちは難民であるとの在日クルド人の政治プロパガンダを繰り返す。日本のメディアは、残念ながら、同協会と同じ言説を垂れ流してきた。

日本クルド文化協会は、SNSで「子供たちが観戦に行っただけだ」「レッズが謝罪した」と6日夜に広報した。関係者によると、レッズによる謝罪の事実は確認されていない。おそらく彼らは日本語が揃って上手に話せないので聞き間違ったか、いつもの通りの意図的な嘘であろう。

サッカー場での政治主張はクルド人の手法

またレッズは最近、成績が伸び悩んでいる。そのためにサッカートルコ代表のFW、ジュンク・トスンを獲得することを、この騒動のあった3月2日に発表した。彼は、ドイツの移民2世のトルコ人だが、トルコへの愛国的言動を繰り返し、クルド人や欧州の左派から批判を受けている。

そして、トルコの大手テレビメディアのクルーが、3月2日時点で日本にいた。私がかなり取材を手伝ったが、彼らはクルド人にも取材していた。クルド人らは、その動きを知っていたようだ。

トルコではクルド人問題で動きがある。テロ組織PKK(クルド労働党)の創立者のアブドゥラ・オジャランが2月27日にPKKの解散を呼びかけ、3月1日にPKKは停戦をした。

トルコのPKKが武装闘争を終えて平和になれば、在日クルド人は日本に難民と自称して滞在している以上、いる理由がなくなる。予想通り、この団体に関係する在日クルド人、また日本クルド文化協会は「和平はまやかし」「トルコは平和ではない」と騒いでいる。

ここからは推測だ。サッカーは世界的スポーツであるため、映像は全世界で拡散される。Jリーグでもそうだ。そこでレッズのゴール裏で、違うユニフォームでクルドの旗を上記の旗を掲げれば、テレビに映り、目立ちやすい。さらにトルコのテレビクルーがこの試合の日には日本にいた。またトスンの移籍で、レッズの試合がトルコで部分的に放映されるかもしれない。そこでクルドの色で目立てば、トルコのクルド人に政治メッセージが伝わるかもしれない。「日本でクルド人が、クルド独立の主張をしている」というものだ。

そうした自分たちの勝手な発想で、在日クルド人は埼玉スタジアムで騒ぎを起こした可能性がある。また前述「写真6」のような被害者のポジショニング(位置取り)は、クルド人がこれまで、外国人が日本の左派政治勢力と協力して行ってきた。そして、スタジアムでサッカー試合を利用して政治主張をすることは、トルコのクルド人がやってきた政治運動の手法だ。

この騒動は、日本の人権活動家とクルド人が意図的に起こした騒動という推測も、私は可能性として十分に成り立つと思う。また、そうではなくてもクルド人も日本人政治勢力も、日本人に配慮せず、サッカーやスポーツへの愛もなく、自分の勝手な目的のために利用しようとしているのは確かだ。

日本の世論、おかしな政治利用を跳ね返す

ただし、この問題について日本の大半の人は騒ぎもせず、冷静に受け止めている。諸井埼玉県議が早めに正確な情報を、広報したことが影響したのだろう。諸井県議の3日の事情説明のXのポストは6日夜時点で約900万ビューになった。またレッズとサポーターが、冷静かつルール遵守の姿勢を示し、人種差別的な発言や行動をしなかったことも、事態の鎮静化に役立った。

さらにクルド人が「差別」とか「人種差別チーム」という言葉を振りかざしておかしな弁解をしたこと、左派政治勢力の変な動きに、多くの日本人が不快感を抱いている。サッカーやスポーツが、おかしな政治集団や、おかしな外国人に汚されかねないことへの危機感を、多くの人が表明した。クルド人という集団への差別ではなく、「ルール違反をしたFCクルドに関わる一部クルド人」への冷静な批判が広がった。この騒動の中に「ヘイト」(民族への憎悪)行為などない。

いつもクルド人問題で「差別だ」と変な行動をする東京新聞や毎日新聞などの左派メディアも、積極的に動いていない。クルド寄りのおかしな報道をした共同通信は、Xで一般市民から抗議を受け続けている。

世界のサッカー界は、一部観戦者が暴力的になるおかしな風潮がある。日本のサッカー界はそれに比べると大変行儀が良く、誇るべき応援文化を作り上げてきた。またJリーグはサポーターとチームが一体になって活動し、地域に根ざした活動を続けている。

ところが、クルド人やその日本人関係者は、そうした活動にも、浦和レッズを愛する人々にも、全く敬意も配慮も払っていない。それどころかそれを踏みにじり、自分たちの政治主張に使おうとした疑いがある。

毅然とした態度で、変な勢力の拒絶を

現在、在日クルド人社会では、子どもの非行が問題になっている。私は、子供たちは親と一緒に早急にトルコに帰国させることが必要と主張した。しかし愚かにも日本政府は、その子供たち推定200人前後に在留の特別ビザを与え、親の居住も認めてしまった。

残るなら仕方がない。私はスポーツクラブで、クルド人の子供たちが学び、社会性を身につけることを期待した。しかし、このFCクルドは、引率する大人が子供を利用して政治主張をするかのようなトラブルを起こした。もともとない在日クルド人への信頼を私はさらになくしたし、この事情を知る埼玉県民も同じだろう。このような大人に指導されるFCクルドも期待できない。

浦和レッズとJリーグに、私は注文がある。レッズは「差別とは言いがかりだ」と社会とクルド人たちに言ってほしい。Jリーグは、レッズを守り、試合や観戦の政治利用の禁止を強調してほしい。外国人に、また人権の関係する問題に、スポーツクラブやJリーグが発言しにくいことは理解する。しかし、もっと毅然とした態度を示さなければ、クルド人と取り巻きの日本人はレッズ、サポーターへの攻撃を続ける可能性がある。 レッズもサポーターも何も悪いことはしていない。ここで甘い態度を取れば、クルド人以外にも、おかしな外国人勢力が、スポーツの政治利用を試みるかもしれない。調査の上で騒動が意図的ならば、FCクルド関係者の出入り禁止も考えてもいいだろう。

日本のサッカー関係者、スポーツ関係者、そして私たち一般人は、今後、そうしたおかしな攻撃を警戒するべきだ。人の良い大半の日本人には想像できない発想で、スポーツを政治目的や自分の利益のために利用しようとする、外国人、日本人がいる。また今後世界からやってくる。特にクルド人はそれをやろうとしている疑いがある。

私たち日本人は、今回の騒動では、浦和レッズ、浦和サポーターを守って、変な主張に動じないことが必要だ。そしておかしなクルド人、取り巻き日本人、そして一部外国人たちが、日本のスポーツ界を汚さないように、毅然とした態度を示し、監視と警戒を続けたい。

石井孝明
経済記者 with ENERGY、Journal of Protect Japan 運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com

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1 件のコメント

  1. 浩沼静夢 より:

    わざわざ私に言われるまでも無い事だろうとは思いますが、この一件だけは絶対に英訳して世界に発信しましょう!

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