クルド系テロ組織の関係団体が、県立埼玉会館で「3回目」コンサート-県がテロを支援?
トルコ系クルド人の在日団体が、2月24日に埼玉県立の埼玉会館(さいたま市)でクルド人歌手のコンサートを開く。この日本クルド文化協会(川口市)はトルコ政府にテロ組織関係団体としてトルコ国内での資産凍結措置を2023年に受け、この歌手はテロ組織PKK(クルド労働党)の支持者だ。同会館をクルド人歌手のコンサートに使うのは3回目だ。県民を中心に抗議電話が大量に寄せられ、私が危険性を何度も伝えているのに、埼玉県と同会館は開催を認めた。埼玉県がテロ組織の活動を容認している疑いがある、恐ろしい状況だ。

目次
テロ組織関係団体が埼玉会館を使い続ける
2月24日にコンサートをするのは、クルド人歌手のセイダ・ペリンチェク(Seyda Perinçek)だ。ネットで名前を検索すると、トルコ語、クルド語のニュースで以下の情報がヒットした。自動翻訳ではあるが、以下の事件を起こしている。

彼は2017年にテロ組織を賛美する歌を発表しコンサートで繰り返し歌ったこと、同年にクルド系テロ組織PKKのテロリストを賛美するコメントと共に拡散したこと、この2つの罪で同年に懲役刑を宣告された。それが執行されたかは分からなかった。さらに2021年にPKKを賛美するとSNSで告知し、トルコの治安当局に取り調べを受けた。また2022年にフィンランドのクルド人社会で、PKK支援コンサートを行った。彼はテロ組織PKKの関係者である可能性が高い。
この歌手を招いた日本クルド文化協会は、2023年11月にトルコ政府によって、テロ組織関係団体として資産凍結措置を受けている。その公開情報を報道しただけのジャーナリストの私に対して名誉棄損の民事訴訟を2024年に3月に提訴し、現在係争中だ。また一般の日本人を訴えるなどしている。またその幹部らが24年2月の日本人による抗議デモに中指を立てる行為(侮辱の仕草)をしたり、「日本人死ね」と叫んだりした映像が流れている。
PKKは1980年代から、トルコ国内で分離独立を主張してテロ活動を行っている。これまでの累計のトルコ国民の死者は4万人にもなる。シリアとイラクでトルコ軍と戦闘中で、昨年10月にはアンカラで5人の一般市民を殺害するテロを行った危険な集団だ。
このコンサートは1300人以上の会場が入る大ホールで行われる。満席になったら1千万円以上の収入を歌手らが得られる。仮に、この収入がテロ組織に流れたら、埼玉県民がテロを間接的に支援したことになりかねない。埼玉会館は、このコンサートが開催されることを、ホームページに告知していない。
繰り返されるPKK関係者の日本での音楽活動
日本クルド文化協会は2024年1月にクルド人歌手シヴァン・ペルウェル(Sivan Perwer)、同年6月にクルド人女性歌手ロジダ(ROJIDA)のコンサートを埼玉会館で行った。ペルウェルには逮捕歴はないが、その公演中に在日クルド人らしい人物によって、テロ組織PKKの旗が振られていた。

ロジタは2012年にPKK賛美の歌を歌い実刑判決が出て、収監された。彼女のコンサートでは、私は埼玉会館に、コンサートの前にその事実を連絡した。それでも開催を容認した。事後に同会館に取材を申し込んだら拒否された。

同協会は、他に2人のクルド人歌手を呼んでいる。2017年に来日したクルド人歌手のフェルハト・トゥンチは、最高意思決定機関のメンバーであるPKK幹部だった。2012年に逮捕され、19年には再び逮捕される前にドイツに逃亡した。トルコでの報道によると、彼はコンサートの名目で外国を移動し、資金や情報を運んでいたという。

またセルダン・ジャナーンという歌手も何度か来日している。2022年には、イルファン・アクタンというクルド人ジャーナリストと一緒に日本を周り、日本で不法行為をする朝鮮総連に出入りしていた。このアクタンという人物はPKK関係者として、有罪となり、服役している。
日本クルド文化協会の周辺、そして支援する歌手には、PKK関係者が多すぎる。そしてトゥンチの例でもわかる通り、移動しやすい芸術家の肩書きを使って、テロ支援活動をしている可能性は否定できないだろう。同団体には今は裁判で争っているために取材しづらく、どうせ拒否されるのでしなかった。
責任逃れをする埼玉県と埼玉会館
今回、私は2月初旬から、この問題を取り上げSNSのXで、「テロ関係者?に埼玉県民共通の財産、前川国男(建築家)設計の埼玉会館を貸すのか」との趣旨の投稿を繰り返した。その結果、埼玉会館によると、2月19日までに約160件の抗議があった。一方で、開催してくださいと言う声は数件しかなかった。この日本国民の怒りは当たり前だ。
2月14日に私は埼玉会館を所管する埼玉県の県民生活部文化振興課に電話取材をした。この埼玉会館は、県の外郭団体である埼玉県芸術文化振興財団が管理者になっている。担当者は「決定者は財団」「今は調査中です」と答えた。
「どうせ調査する気もないんでしょうけれど、あなたはグーグルぐらいは使えて、ローマ字で打ち込みはできるでしょう。目の前にパソコンはありますよね。そこに名前を打ち込めばこの歌手がテロ組織関係者であると打ち込めば5分で調査できますよ。これまでの危ない歌手たちの行動も」と皮肉を言った上で、それらの名前とアルファベット表記を教えた。担当者は、それを書き留めたようだが、その後に沈黙した。
2月14日と19日には埼玉会館に電話取材をした。埼玉会館は「規則に基づいて決めた」という。その規則は公開されており、反社会的、公序良俗に反する個人、団体に施設を貸さないと書いてある。私はそれを根拠に「PKKはテロ組織で、貸してはいけません」と述べたら沈黙した。1回目の時、「トルコ大使館、埼玉県警警備部に連絡して、テロ組織かどうか確認してください。今すぐ」と述べた。私の意見に従ったのか、会館はこれら2つに連絡したが大使館は「個人情報は出せない」、県警は「確認できない」と述べたという。埼玉県警は、いつもクルド人問題で動きが鈍い。ここでもそうだった。
私は、埼玉県、埼玉会館の担当者に「県民の共有財産をテロ組織が利用し、そこで稼がれた金でトルコ人がテロで死ぬかもしれません。あなたは責任を取るのですか」と述べた。2人の担当者は沈黙した。大野元裕埼玉県知事は、埼玉クルド人問題で何もしない。「知事や政治家はこの決定に関与しているのですか」と聞いたが、「それはない」と答えた。
この記したやりとりを知れば、誰もが埼玉県と埼玉会館の運営能力に疑問を抱くだろう。
テロ支援を無邪気に行う埼玉県の異様さ
筆者には、いたずらに不安を煽り、外国人・クルド人を怖いものと批判し、差別や排撃する意図はない。外国人の文化活動は自由に行われるべきだ。しかし外国テロ組織が、文化交流の名目の下に、日本で活動することは許されない。埼玉でのクルド人の一連の活動にはその懸念がある。私もテロ組織PKKが怖いので、名前を出して報道したくない。しかし誰も伝えないために、ここで報道する。県民は、行政の無能と不作為のために、テロ活動に知らずに巻き込まれているのだ。
埼玉県は23年夏に、県営施設の水着撮影会で、共産党の女性県議団の申し入れに大野知事が即座に対応し、撮影会の突如の中止、その後の水着着用のガイドライン作成など、大騒ぎを起こした。メディアも大きく報道した。
ところが、今回は県内で国際テロ組織が活動している可能性が高いのに何もしない。役人は逃げ出し、政治家もメディアも沈黙している。無邪気、善意を通り越して、関係者は集団で頭がおかしいのではないだろうか。水着の形状を知事らが熱心に語り合う暇があったら、テロ組織を取り締まってほしい。
埼玉では、南部に居住する、多くが不法滞在状態の、トルコ国籍によるクルド人が地域住民に迷惑をかけ続け、社会不安が高まっている。この「埼玉クルド人問題」が解決しない理由は、県関係者の無責任、不作為という異様な行動にあることは明らかだ。
石井孝明
経済記者 with ENERGY、Journal of Protect Japan 運営
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メール:ishii.takaaki1@gmail.com
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