学んで人生を切り開こうとする在日クルド人の少年―書籍「#埼玉クルド人問題」より

ジャーナリスト

学ばず不幸に陥るクルド人

(写真)トルコの子供たち(イメージ、ゲッティイメージより)

在日クルド人をめぐり、悲しくなる話ばかり続く。特に子供がかわいそうな状況だ。推定で日本にクルド人の少年少女(20歳以下)は、児童・学童向け補助金の支出から推計するに500〜600人いるらしい。

彼らは日本語が分からないので学校に小学校から学校に行かなくなる。その結果、どの国の言葉もうまく使えなくなり、内面の成熟の程度にも影響してしまう。抽象的な思考、深い思索が、言葉が使えないために、行えなくなるためだ。また社会常識も学ばず、簡単な計算、教養も身につかない。親も教育に熱心でなく、コミュニティに勉強の文化がない。全ての人が母国語を使え、高度な計算ができる日本人のような集団は世界で例外的なのだ。

テロ組織PKKが1980年代に、恐ろしいテロをやった。トルコ語教育を否定するため、学校教師を殺害したり学校を爆破したのだ。そのため今の40代以上のクルド人は、それを恐れ小学校にも通っていない人がいるという。学ばないというテロによる呪いが、40年後の今になって現れている。当然、教育を受けていないと、トルコ本国ではいい仕事につけない。だから彼らは日本に来る。

在日クルド人の子供の法的立場は曖昧なままだ。そのため人生設計も描けない。日本にいる限り、男の子は10代前半からの解体業、女の子は家事手伝いか、一族の通訳か、早期の結婚しか選択肢がない。もちろん、解体業も主婦も立派な仕事だが、それしか人生の選択肢がないのは残酷だ。

それが在日クルド人の若い男性の非行や粗暴さにつながっているようだ。埼玉クルド人問題を「差別だ」「ヘイトだ」と騒ぐ、弁護士、NPOなどは子供の教育について、ほとんど何もしない。お金にならないためであろうか。その問題で一番、是正すべきと警告をしているのが、「在日クルド人の敵」である、私、石井孝明であるという奇妙な状況になっている。その偽善がとても私には不快だ。

私の著書「埼玉クルド人問題―メディアが伝えない多文化共生、移民推進の真実」で、以下の日本人のインタビューを取り上げた。埼玉県南部ではボランティア、NPO、また私塾、公立学校の課外授業の形で日本語が教えられている。希望で身元は隠し、特定できる情報はぼかす。この詳細はこの本に書かれている。

偽装難民だから日本語を学ぶ機会なし

「日本語教室で教えています。他の外国人は積極的に日本語の無料講座を学びにきます。傾向として、中国人の日本語習得の意欲は強いです。親は勉強させて、子供に日本で生活できるようになることを願っています。

クルド人は来る人が少ないです。そしてささいなこと、例えば授業の遅刻、また態度の改善を注意しただけで、すぐ怒り出します。根気もなく、すぐに教室に来なくなってしまいます。

他の国の人は合法な居住の人が多く、たいてい日本語がある程度話せます。ビザを得るために必要だからです。単純労働の場合に、日本語を学んだ証明が必要なようで、必然的に学歴は高卒以上になります。ビザ取得が労働者の質を高めるようにしています。クルド人は難民と称して滞在しているので、言葉を学習しません。

学歴で人を区別してはいけません。しかし、石井さんの報道で、在日クルド人の40歳以上は小学校卒業も怪しく、大半が中学校卒業以下で、社会に勉強の文化がないと知りました。その学習態度の不真面目さなどの理由が理解できました。

他の民族の人はたいてい、日本と日本文化が好きですが、クルド人は大半が日本のことを知りませんし、あまり知ろうとしません。知的好奇心も乏しいようです。加えてクルド語もトルコ語も上手に読み書きできないようです。

「弁護士に金を吸い取られている」と理解、クルドの子

ただし問題ある人ばかりではありません。一生懸命学習するクルド人の子供がいます。同胞や親が、「出稼ぎなのに難民と嘘をついて日本に来ている。それは良くない」と、状況を分かっていました。クルド人が同胞の経営者を儲けさせるために安く働かされたり、変な日本人活動家に利用されたり、日本人の弁護士、司法書士、行政書士などにお金を吸い取られていることも、理解していました。石井さんの報道の通りですね。

そしてクルド人は、氏族、そして父親の束縛が強いようですが、おかしいと思うことをクルド人社会で口に出さない賢さもあるようです。そしてクルド人の子供の悪いグループにも距離を置いています。

この子は自分の境遇を抜け出すため、また自立するために一生懸命勉強をしています。学校の成績も良いです。私は大学まで行って奨学金を取り、滞在の資格を仮放免の立場から留学ビザ、正規滞在に変更することを勧めています。その子もその意欲があります。

石井さんの報道は正しいと思いますがクルド人に冷たく、厳しくなっていますね。脅迫されたためでしょうか。あなたの感情は理解できますが、真面目に、頑張る子供がいることは、ぜひ知ってほしいと思います」

頑張る子は支援、日本に馴染まぬ子は帰国が幸せ

向学心に燃えるクルド人少年がいる。その事実を知ると私はうれしくなった。社会に知らせたいと思ったので取材を申し込んだが、断られてしまった。「両親や同胞の悪口を言いたくない」という。私が彼と出会うことはなさそうだが、その成功を祈りたいと思う。

在日クルド人の子供たちをどのように私たちは支えるべきか。自分で未来を切り開ける子供ならどこでも幸せになれるだろう。彼らの自己実現を支援したい。そして日本のルールを学び、従うならば、私はそういうクルド人は、日本にいることを歓迎したい。

しかし、非行に走り、日本に迷惑をかける子供たちは、日本にいる資格はないし、自らも不幸になるだけだ。クルド人はトルコで迫害されていない。不法滞在者は速やかに強制送還し、自らの文化、国で生活するべきだろう。それが一番、彼らにとって幸せと思う。

石井孝明
経済記者 with ENERGY、Journal of Protect Japan 運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com

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4 件のコメント

  1. 韓国は 夜郎自大の 超大国 より:

    「日本生まれもしくは幼少時に来日しそのまま中学生以上の年齢になった子女のいる不法残留家族」は法相在特が出易いという基準が知れたために活動家連中がこれを逆用するようになったが 多くが向学心無く法律にも現地の社会常識にも無知で無法な言行も目立つなど条件が悪い外国人であればあるほど反日勢力は擁護に力を入れるため 難民申請の繰り返しにより滞日期間を長期化させその間にアンカーベビーをこしらえる等々の既成事実を悪用の教唆的な手口も常套化しており 入管行政はこれを封ずるためにも逆に子女が一定年齢に達する前に送還する方針を明確化させ ずるずると日本に居残らせゴネ得を常態化させた反省の糧とすべきです

  2. 浩沼静夢 より:

    知的好奇心に乏しく言葉も満足に使えず深い思索が出来ない・・・獣ですね。森に捨てられ狼に育てられた狼少女の逸話を思い出しました。これでは思考の領域が違い過ぎて話し合いになる訳有りません。人間の集団ではなく狼の群れを相手にしている様なものです。

  3. 一小市民 より:

    イスタンブールで大地震が発生し200人以上の負傷者が出た様ですね。トルコはクルド人などと言うお荷物を抱えた上にこの大災害で気の毒な限りです。

  4. 浩沼静夢 より:

    例のETV特集、5月1日午前(4月30日深夜)0時から再放送やりますね。さぁどう修正してくるか?これでそのままやりやがったら良い度胸ですけどね。

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