社会問題、声を上げる勇気に応えよう=妨害、訴訟、脅迫、クルド人問題の経験から
目次
声をあげると批判、言論の自由の危険
社会問題に「おかしい」と声を上げたら、激しい妨害に直面した。しかし人々の助けで問題に立ち向かえ、その問題は社会に広がった-。私がこの2年半向き合った「埼玉クルド人」問題で、このような素晴らしい動きがあった。2025年が終わる機会に、振り返ってみたい。

(写真)2025年3月、川口市民がショッピングモールでスマホをいじっていると、いきなりクルド人の和解男が盗撮しただろ、殺すぞと喚いた。驚いていると、中指を立てて去っていった。隣の家族らしい少女も中指を立てている。このような恐怖に、川口市民は直面している。(市民提供)
この問題では、クルド人、また取り巻きの日本人、途中から勝手に加わってきた政治勢力の一部が、暴力、騒音、訴訟を使って、解決の取り組みを妨害しようとする。これ以外でも、社会問題の取り組みでそうした暴力行動が増えているように思う。こうした言論活動や政治主張に対する妨害は、日本の社会を壊す危険な動きだ。彼らは社会的に孤立しているが、その影響力をさらに低下させていく必要がある。
トルコ国籍のクルド人が集住する埼玉県南部で、彼らが住民に迷惑、違法行為を繰り返し、元から住む日本人が何も悪いことをしていないのに困り、地域社会が混乱している。彼らは偽装難民の疑いがあるのに、行政や司法機関は取り締まりに消極的だ。埼玉県民は差別などをせず、逆に気を使い、怯えて暮らしている。これが「埼玉クルド人問題」だ。
2025年は、人々が声をあげることで、この問題がようやく日本社会に知られるようになった。そしてクルド人だけではなく不法行為をする外国人に関心が集まるきっかけとなり、また外国人管理の象徴的な失敗例として注目された。
刑事告訴、民事訴訟による嫌がらせ
私はこの問題をメディア界で最も早く2023年から取り上げた。社会問題を発掘し、社会に影響を与えられたことは記者としてうれしい。しかし私には批判と嫌がらせが、行われている。
2025年は刑事告訴を6件された。そのうち5件は検察により不起訴、つまり刑事裁判にする必要はないと認められた。1つ残ったのは埼玉県鶴ヶ島市議会議員の福島めぐみ氏が侮辱罪として告訴したものだが、送検後、さいたま地検は4ヶ月も放置している。ばかばかしい内容なので、検察官が後回しにしているのだろう。私もこの人を逆に、侮辱で刑事告訴をしている。
民事訴訟は4件提訴され、行うという脅しが2件あった。4件の訴訟は、クルド人11人、和田政宗前参議院議員、上述の福島議員、クルド人支援の活動家織田朝日氏によるものだ。詳細は省略するが、訴訟にする必要がないと思われ、「嫌がらせ」が目的のようだ。クルド人の訴訟は、25年11月に和解となり、私が有利な形で終了した。(記事「記者石井孝明が、在日クルド人に訴えられた民事訴訟が和解-石井本人「有利な解決」と認識」)
一連の裁判で私を訴える人は連携している。客観的に評価して、クルド人の評判が一層落ちる、和田政宗氏がこの嫌がらせ訴訟を批判され参議院議員の落選の一因になるなど、訴訟を起こした人が自分で損害を受ける形になっている。何のためにやっているのか理解に苦しむ。
独居同人が私に粘着?、おかしな攻撃が続く
そして私へのクルド人による脅迫と日本人関係者による脅迫は続いている。私は1回、クルド人に殺害予告をされ、犯人は埼玉県警に逮捕されている。今もそういうことが続くため、警察が私を今も警備している。
私への批判もまだ続く。X上で私が相手をしていないのに、朝から晩まである粘着をしている何人かの人について、周囲の人が実社会の姿を伝えた。粘着者の一人は埼玉県に住む70歳前後の独居老人で、埼玉の政治集会や政治団体に参加しては騒ぎを起こして追い払われる人という。別の粘着者は、東大を出たのに運営する映像制作会社がうまくいかなくなって、業界から消えた60代の人物という。ネットの批判者にありそうなかわいそうな人生だ。建設的なことに時間を使えないのだろうか。
一連の攻撃は不思議だ。社会問題や事実を記者として伝えただけなのに、なぜ批判をされるのか理解ができない。私は外国人への差別行為を批判している。またクルド人や外国人労働者の人権配慮を訴えている。原則として外国人の迷惑や違法な行為を伝えているだけだ。その外国人が自省をすればいいのに、なぜかしない。
また「金儲け」と批判される。この問題で報酬を受けることもあるが、取材や政治家への説明はたいていボランティアで行っている。金銭的にはメリットにはならない。「売名」との批判もあるが、ここまでの嫌がらせを受けたら、そのメリットなどないだろう。日本のために活動しているのに、このように日本人から批判を受けるのは悲しい。
真面目にやれば人々は見てくれた
普通、ここまで嫌がらせを受ければ、耐えられないだろう。しかし私は記者であり社会的な批判を受けることは覚悟しており、また埼玉クルド人問題を解決するために活動しているため、問題から逃げなかった。すると、その姿勢を見て評価する人は日本の中にたくさんいた。
私は「埼玉クルド人問題─ メディアが報道しない多文化共生、移民推進の真実」という本をハート出版で出版した。この出版不況の中で3刷と紙印刷でうれ、電子出版も好調だった。また訴訟での支援を求めると、多くの人々の支援で弁護士費用を支払うことができた。改めて感謝申し上げたい。
この前向きな動きを、今度は力にしたいと思う。自由な情報の流通は、社会問題の解決と民主主義の前提だ。移民・難民問題では、欧米諸国では、外国人問題について、過去30年、人権の配慮などのためか、政治家、行政、社会団体、メディア、有権者が積極的に問題を受け止めず、その流入を放置した。それが近日まで発言が自主規制された。2025年になってようやく社会問題になっている。しかし、その社会混乱の解決には、もう手遅れだろう。
しかし日本では状況を変えられるかもしれない。埼玉クルド人問題では、当事者の県民が声をあげることで問題が直視され、状況が変化しつつある。そこでは、おかしな妨害が健全な日本社会、問題解決の動きに影響を与えられなかった。その動きを強め、埼玉県民の日本人の立場に立った解決、そして全国的な外国人問題の解決に繋げたい。そして社会問題に正当な形で声をあげる人を、応援し、守ることが必要であろう。
埼玉県民の声
最後に、私の言論活動について、以下のメールが24年にあった。私を評価する言葉があり恥ずかしいが、埼玉で人々がどのように動き始めているかがわかるので、紹介してみたい。
【川口市民、女性】クルド人問題については「おかしい」ということに、私はためらいがありました。私の周囲の住人にもあります。私たち日本人は、小さい頃から「外国人と仲良く」と刷り込まれますから。そして国とメディアと学校が「ヘイトスピーチはダメだ」キャンペーンを続けていますよね。これはクルド人問題では悪い方向に働いて、日本人が物を言えない状況を生んでいるように思えます。
石井さんが、「おかしい」「川口市民の人権を守れ」と言ってくれたおかげで、川口市で問題に直面する人は「おかしい」と声を上げられるようになっています。文句を言っていいことに気づいたのです。今はみんな声を上げています。川口市民に人種差別などは全くありません。私たちの生活を壊す、外国人に怒って、自分たちの生活を守ろうと立ちあがろうとしています。私は状況を変えられる希望が出てきていると思います。
【埼玉県民、女性】(石井さんの立場は)ダイ・ハードのマクレーン刑事みたいです。(米映画シリーズ。関係ないのに事件に巻き込まれて、正義感から戦う、ブルース・ウィリス演じる普通のおじさんの刑事)あなたは正義感から川口市に突っ込んで「なんで自分がこんな目に」とぼやいていますし、気の毒と思いますが、そうした勇気が社会を変えます。
身の危険を感じることと思います。くれぐれもお気をつけて取材を続けてください。あなたのような記者がいらっしゃることで、日本のジャーナリズムもまだ死んでない、と思えました。社会問題を調査し、客観的にそれを私たち国民に伝えることがメディアの役割と思います。
しかし、誰もクルド人問題でやりませんでした。大手の新聞社やテレビはいったい何をしているのでしょうか。どうぞご自愛ください。川口市の奥富市議とか、心ある人と連携して頑張ってください。私たちの手で、埼玉、日本を守りましょう。
私はこういう人々のために言論で社会問題を取り上げ続けようと思う。
石井孝明
経済記者 with ENERGY、Journal of Protect Japan 運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com
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