外国人による治安悪化、広がる住民避難と街の汚れ=埼玉県南部

ジャーナリスト
(写真1)川口市内にみられ始めた「クルドアパート」の一つ(筆者撮影)

クルド人による騒音に苦しむ川口市民

私は外国人による治安悪化の問題を報道している。岸田政権が共生社会を目指し、外国人の受け入れを促した以上、こうしたことは日本の各地で発生するだろう。

トルコ国籍のクルド人が隣人になった場合に、どのような経験をした人がいたのか。40歳代の川口市民の女性の経験を聞いた。この人は繰り返される騒音に、転居を余儀なくされた。

* * *

川口市○○(地名)の2階建て賃貸マンションの2階に住んでいました。2020年の3月にクルド人の家族が私たちの下の部屋に入居してきました。当時は新型コロナの影響で在宅勤務が増えて、家にいることが多くなりました。夫との二人暮らしです。新築の物件だったので、この地域の賃貸で家賃は高い方だったでしょう。

引っ越してきたクルド人家族は、30代の夫、20代前半の妻、5歳ぐらいの女の子、生まれたばかりぐらいの性別不明の子供でした。私たちの部屋の上の階に住みました。それから早朝から深夜まで、室内で子供の走り回る音、話す大声、子供の奇声に泣き声、怒鳴り合いの声がしました。玄関前の植え込みに座って、大音量で動画を視聴する。エントランスにごみを放置、ごみの分別や曜日などのごみ出しルールの無視などの多くの迷惑行為が続きました。

そして毎晩のように、女の子の喚き声、悲鳴、金切り声などさまざまな変な声が聞こえました。それを止める形跡がなかったのです。児童虐待か子供が病気なのか、心配になりました。

子供の悲鳴、夫婦の怒鳴り声が消えないクルド人家庭

挨拶をしても、夫も妻も無視をします。クルド人がたずねて来た時は、話し声など大きな音を深夜まで立てていました。このクルド人も、他のクルド人も、新型コロナウイルス感染症が流行している最中に、マスクなどをつけませんでした。

マンションの管理会社に注意をしてもらいました。その時に、管理会社の人から彼らはクルド人と言われました。そのクルド人の夫は、「子供は走るものだ、騒ぐものだ」と言い返されたそうです。会社の借り上げ契約で、そのクルド人は住んでいたようですが、それ以上の情報をその管理会社は私に教えませんでした。その後も迷惑行為は一切改善されませんでした。最後には管理会社の連絡に、そのクルド人は出なくなったそうです。管理会社の方が一度入居した人を追い出すことは、なかなかできないと言っていました。

また子供が30分以上、奇声を上げ続けたことがありました。虐待を疑い、児童相談所に通報しました。また他の住民、近所の人も通報しているようで、役所の人が何度もこの家を訪問している姿を見ました。一度はクルド人の夫が市役所の人に、怒鳴り返している声が聞こえました。

毎日続く騒音に私もおかしくなってしまいました。心身が不調になり、下の部屋の音が聞こえないように耳栓をしながらテレビを大音量にして観たり下からドンドン音が聞こえたら自分もわざと音を立ててドスドス歩いたりと今では理解し難い行動をとっていました。

精神的に参ってしまいました。彼らが引っ越してから半年後になる2020年秋に転居しました。

私は外国人に敵意を持ったことはありませんし、差別行為を批判します。しかし外国人による日本人への成果での迷惑行為をやめさせるという問題は、外国人差別とも、クルド人の歴史とも関係はないでしょう。日本で私たち日本人が外国人に迷惑を受け、怯えながら暮らすのは悲しいです」。

* * *

この日本人夫婦のように、川口ではマンション、アパートでのクルド人の生活態度の悪さでトラブルとなり、日本人が引っ越す例が頻繁に発生している。何の落ち度もない日本人が、突然、近くにやってきた外国人によって生活を脅かされている。これが、埼玉の外国人問題、クルド人問題で問題にされるべき点だ。

埼玉県南部の街を歩くと、クルド人・外国人の集まるアパートは、ゴミ収集日前なのにゴミが散乱している。そのアパートも薄汚れている。所有者が整備や掃除をしないのだろう。現地では「クルドアパート」という言葉も生まれている。今は、外国人の住むアパートの存在は「点」の状態だが、これが「面」となり、街全体が汚れていく、おかしくなることを私は懸念している。(写真2)

(写真2)川口市某所のクルドアパートの衛星写真。ゴミが散らかっているのが、空からわかる(Googleマップより)

そして「外国人と仲良く」とか、「ヘイト」と喚く奇妙な日本人たちは、一度でいいから、被害を受けた日本人の話を聞くべきだ。自分の言行の異様さがわかるだろう。

「ホワイト・フライト」が日本で発生

「ホワイト・フライト」という言葉が、1960年代から米国にある。そして、近年は欧州でも使われる。移民や有色人種がある地域に集住すると、治安が悪化する、または生活トラブルが発生するために、元々住んでいたその国の中心民族、米欧の場合は「白人」(ホワイト)である地元住民が別の地域に移り住んでしまう現象のことだ。残った場所の中には、米国でスラムと言われるすさんだ場所になるところもある。移民、有色人種は「悪いもの」という前提で使われる言葉であるから、公に使うことは適切なものではない。

しかし残念なことに埼玉県の南部では同じことが起きている。川口市が毎年発表している町ごとの人口数を見ると、少子高齢化の中で川口市全体が減っているが、クルド人の集住する川口市西部の住民登録をした人口の減りが急速だ。地名は出さないことにする。

クルド人・外国人は住民登録をしない人も多く、居住の実数が把握できない。この地域の外国人は増えていても、日本人はその域外に逃げ出しているようだ。

埼玉県は毎月、県の推計人口を発表している。24年4月末時点で総人口は733万2207人で少子高齢化の進む日本の自治体の中では、珍しく微減にとどまっている。川口市の人口も60万6315人 と微減だ。しかし埼玉県の統計によると、都市間移転では、ここ2年、川口市からさいたま市への転出が、毎月300~400人前後続いている。流出要因を埼玉県は公表していないが、クルド人、外国人の増加による治安悪化が影響している可能性がある。(写真3)

(写真3)夜中に集まる中東系外国人の群れ、埼玉県川口市、読者からの提供。

外国人問題は、いずれ全日本人の問題に

クルド人の集住地区に住む30代の男性は、生まれた時からその地区に住むが、引っ越しを考えているという。「自分一人なら我慢も対応もできるが、妻と幼い女の子がいるので耐えられない」と話していた。そして、その統計通り、古いアパートに空室が目立ち、クルド人、中国人によって部屋は埋まるが、街の汚れ、捨てられるゴミの量が増えていると言う。

声を出そうにも、住民たちは仕返しが怖いので、なかなか言えないそうだ。そもそもクルド人は日本人とコミュニケーションを取らない人、日本語を話せない人が多く、何を考えているかわからないという。

川口市でも、場所によって、クルド人問題への反応は違う。クルド人の被害を感じない地区もある。また駅前は、タワーマンション、高級マンションの分譲もある。今、首都圏ではマンション価格の上昇が始まっている。私はクルド人をめぐる報道を2023年5月に始めたが、その直後、「マンションの価値が下がるだろ、余計なことをするな」と言う、抗議のメールを2通受け取った。その人たちには申し訳ない気持ちがあったが、実際にクルド人に迷惑を受けている地区の人々の苦しみを公益のために伝えるべきと考え報道を続けている。

クルド人・外国人による日本人住民の被害を受け止め、支援するのは当然のことだ。そして社会を守らないと、コミュニティが壊れ、外国人が増殖し、自分の損害になることは明らかだ。埼玉県民、川口市民の外国人問題への悲鳴に耳を傾けよう。それは倫理的な義務でもある。そして、埼玉県のクルド人問題を解決しなければ、同じような自分の近くに住む外国人との生活トラブルは、私たち一人ひとり、全国民それぞれの問題になる。日本政府は管理の方策もなく、移民を大量に受け入れようとしているためだ。

石井孝明
経済記者 with ENERGY、Journal of Protect Japan 運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com

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