難民?在日クルド人の実像(3)無教育状態の子供を救え
埼玉に集住するトルコ系クルド人の事情を知る人の証言を紹介する。彼らが政治難民と自称するものの、実際には出稼ぎで日本にいること。そして大半の人に学力が乏しく、日本人への配慮が見られないことを紹介した。
今回は子供たちの苦しみを紹介する。学校についていけず、不登校になる子供が多い。男の子は学ばず働き、女の子は家父長制の家庭によるストレスに直面するという。そして子供に教育の機会を与えない親に問題があると、証言者は指摘する。
実はクルド人の態度が異様に悪くなったのはこの1年半だ。就学年齢の時に学校行かず、日本語話せない子供たちが15歳を超え、問題を起こしている可能性がある。(全4回)
「(1)大使館乱闘を仕掛けた疑い」
「(2)原爆写真で日本人をからかう 」
「(3)無教育状態の子供を救え」
「(4)多くの違法行為疑惑、摘発方法は?」
目次
日本語を話せず書けず読めず、苦しむ子供たち
−言葉のわからない日本に放り込まれた、在日クルド人の子供達がかわいそうです。
私もそう思います。在日クルド人の子供は、日本に数百人います。日本生まれの2世・3世もいます。統計がないので正確な数は分かりませんが、未就学児が大変多いです。そして高い確率でクルド人の子供は、日本での学校の勉強についていけなくなります。
調査をすると、子どもたちの状況はかなり深刻です。男の子は小学校高学年から学校に行かない傾向があり、親族の解体業で働き始めます。無保険なのに、工事現場で子供を働かせるなど、危険で恐ろしく、異様な行動です。実際に、解体工事の現場で、17歳のクルド人少年が事故で2021年3月に死亡しています。
女の子が血族の子供達の子守りをし、勉強を教えます。それでは教育に限界があります。親に学のある人は少数で、子供の教育に熱心ではありません。彼らの多くは、それをおかしいとも感じないし、子供の未来への危機感を持っていないようです。
在日クルド人には自宅で学ぶ習慣がありません。学習机どころか食卓テーブルもない家が多い。床で寝そべって字を書く子がほとんどです。本も家にありません。皮肉にも、トルコで小学校を修了している子供の方が学習習慣はついています。トルコの先生は、軽い体罰を行います。宿題をしない子に定規で指先を叩くなどして、厳しいです。日本の先生は、口で注意するだけなので子供は先生をなめています。
−在日クルド人の子供たちの生活はどうなのでしょうか。
在日クルド人の子供の暮らしは大半が、日本人の同世代に比べて、豊かではありません。在日クルド人社会や家庭の束縛も強くあります。トルコ南東部の僻地のクルド人は、教育に熱心でない傾向があります。そこ出身の日本のクルド人も同じで、子供たちを放置しています。そもそも、クルド人とトルコ人に身体的違いなく、文化と言葉が違うだけです。当然ながら、学力は勉強量と習慣で差がつきます。
勉強をしないので、在日クルド人の子供の学力は低い傾向にあります。そして言語が、クルド語でも、トルコ語でも、日本語でも、中途半端な能力しか身についていません。複雑な読み書きができない。日本の同世代の子供の持つ、一般的な学力も知識も教養も、社会ルールの規範も身についていません。
在日クルド人の子供は、日本の、いやトルコを含めた世界各国での良識的な家庭で育った子供の持つ能力がない例が多いです。落ち着きがない、物を借りたら返さない、物を壊しても弁償しない、悪いことをしても謝らない、勉強の習慣がない、ルールや法律を守る意識がないなど、子供達の生活態度や行動に数多くの問題がありました。これは大人たちの特徴の反映でしょう。
そしてこの前申したように、在日クルド人社会は、日本社会から孤立し、構成員相互の仲が悪く、貧しい人が多く、トルコと日本への憎しみを募らせているという問題があります。こうした中で子供が育つのは不幸です。
西欧では、移民の子供たちが、その国に同化できず、犯罪に走る傾向があります。23年7月のフランスの暴動でも、暴れているのは、そのような移民の子供たちが中心とされます。そして在日クルド人社会でも、「半グレ」のようなグループができつつあります。埼玉県民は22年ごろから、改造車の騒音に悩まされているようです。その暴走族グループの一部は、この半グレの若者のようです。2022年12月には、19歳の少年がひき逃げ死亡事故を起こし、トルコに逃げようとして空港で逮捕されました。
このクルド人の子供たちの状況は、子供たちにとって不幸なだけではなく、日本社会にとっても問題でしょう。放置すれば西欧のように、社会混乱を引き起こす可能性があります。西欧のイスラムの移民社会とよく似た問題が、日本の在日クルド人社会で起きているのです。
家と社会の束縛に苦しむ少女たち−映画の虚構に騙されるな
―在日クルド人社会を見ると、女性が外で活動する姿が見られませんでした。引きこもっている様に見えました。日本人が挨拶をしても無視する女性が多いようです。
その観察の通りです。クルド人社会において、女性の地位は、日本や欧米の感覚から見ると、大変低いです。そして家父長制で父親の権威が強い。クルド人の社会では、ふしだらと評判が立った女性を親族が殺す「名誉殺人」が時々発生します。西欧の難民も、受け入れ国で起こしています。これらの特徴は在日クルド人でも同じです。イスラムの習慣もあって、女性が外で働くことや、家族外の男性と挨拶をすることも、嫌がられる文化です。
日本では蕨市で2020年にクルド男性が、知人クルド人男性を殺害した事件がありました。これは、そのクルド人の妻とその男性の不貞を疑ったことが一因のようです。また理由は不明ですが、2021年にクルド人による日本人妻の殺害事件がありました。いずれも、トルコ人として報道されています。
日本でも、10代後半の未婚の若い女性は、男と一緒にいたなどの、変な噂が立つと父親や兄から、暴力を受ける場合があります。また在日クルド人の女性は働く場所がありません。家事が中心になります。女性などは、乾燥したトルコと違って多湿の日本に来ることで、体調を悪化させることもかなりあります。男性がナンパや、外での飲酒など好き勝手をしているのに、女の子は家に閉じこめられています。これは辛いでしょう。
―日本での生活を苦しむ女性が多いのではないでしょうか。
苦しむ人もいる一方で、喜ぶ女性もいます。南東部のクルド人の女性の日常は家事、子育て、家畜の世話と乳製品づくり、畑仕事が大半です。住環境が悪くても、家事ばかりでも、きつい肉体労働から解放され、日本で生活したいという女性は多いでしょう。
クルド人の女性の地位は低いのですが、興味深い特徴があります。母親は、それほど教育に熱心でないにもかかわらず、子供達に強い命令権を持つ傾向にあります。話を聞くと、「母親が日本で稼げと言った」と、日本に来るクルド人男性が多いのです。
―女の子の生活は厳しそうですね。
苦しんでいる女の子が多かったです。ある10代の思春期の女の子はストレスから、親から見えない太ももにナイフを突き立てる自傷行為をしていました。トルコから急に親に連れられて来日して、言葉が分からない。将来への不安、同世代の日本人との比較した自分の境遇の悲しさで、心が病んでいたのですが、誰にも相談できませんでした。
「マイスモールランド」というクルド人の高校生少女を主人公にした映画が2022年に作られました。在日クルド人男性たちからの情報を参考に、空想で日本の女性映画監督が作ったプロパガンダ映画です。あの映画では、日本の入管とトルコが敵として扱われていました。それは違います。コミュニティと親族の圧迫に、苦しむ少女が多いのです。子供たちを救うために、映画の虚構ではなく、現実を知って、子供たちの未来を考えてほしいと思います。
問題をこじれたままにする日本人支援者
―日本人のメディア、支持者は「トルコと日本に迫害されるかわいそうなクルド人」と伝えますが、あなたの示した、在日クルド人社会の実像と全く違いますね。日本人支援者は問題点を改善し、本当に苦しむ子供達を助けていないように思えます。
日本人の支援者、記者は、ほぼ全員、トルコ語もクルド語もできません。一方のクルド人の大半の人も日本語ができません。相互に深く意思疎通ができないのです。
在日クルド人に、「日本の政治勢力や変な人たちに利用されることに気をつけろ」「日本の政治に介入すると、別の立場の人に嫌われる」と説明しても、誰も理解しませんでした。短絡的という彼らの思考の特徴が、ここでも現れています。ただクルド人も、日本人を利用しようとしています。
私のみたところ、クルド人を支援する日本人は、二つのグループがあります。一つはクルド人から利益を得ようとしている人たちです。弁護士、司法書士にとっては、クルド人は顧客であり、彼らに問題があった方が儲かるでしょう。極左を含む政治勢力、マスコミもそうでしょう。クルド人に日本政府を批判させ、自らの政治的利益にします。日本人の建設業者や政治団体には、クルド人を騙す人たちもいます。そうした人は問題解決に熱心とは思えません。問題がこじれたままの方がいいのでしょう。
もう一つは、奇妙な善意を持つ日本人たちがいます。空想の中で作ったクルド人と対話し、「その人たちを助ける私はすばらしい」と、空想の中でうれしがっているようです。
例えば、在日クルド人の子供を集めて、クリスマス・パーティーをする支援者がいました。そうした行為は、イスラム教徒には宗教的な冒涜行為であり不愉快がられます。当然、在日クルド人はそういう反応をしました。そして、この人を相手にしていませんし、感謝もしていませんでした。しかしプレゼントを貰わせるために、子供たちをパーティーに出席させていました。この活動家はそれに気づいていませんでした。その姿はこっけいですが、悲しさも感じます。
その他に、川口市や蕨市の人が善意で10年ほど前はクルド人を助けていました。しかしクルド人から感謝がほとんどなく、迷惑行為を改善しないので、そうした近所の普通の日本人たちは、大半が去ってしまいました。左派政党の人たちは、口だけで何もしません。孤立はひどくなっています。
日本人支援者のずれている姿は変わりそうにありません。そして彼らはクルド人を支援しているように見えて、数々の問題を放置して、クルド人も日本人も不幸にしています。他の人が批判して、彼らが余計なことをできないようにするべきです。またこうした人々が、クルド人の子供たちを不幸にします。そして、このような人たちがクルド人と一緒に反トルコの主張を拡散するのは、日本とトルコの友好関係を壊す、危険な行為だと日本の皆さんは認識するべきでしょう。
学習習慣をつけることが子供を救う
―違法滞在から合法滞在に、子供達の立場は変えられないのでしょうか。
合法移民になるには、日本語の習得が必要です。日本生まれでも、大半の子供達が、日本語を使いこなせないのです。言葉も話せず書けず、学校教育も満足に受けていない子供が多いのです。そうした子供たちが、日本社会で生きて行くのは酷でしょう。
日本政府は、看護師、介護職での外国人労働者の就業を奨励しています。そのため、それを目指そうという女の子、それを命じる親がいます。けれどもそのための言葉の習得がかなり難しく、苦労しています。成功例はまだありません。
イスラムには、他人の裸体を触る、見る文化がなく、同性同士の身内でも陰部、女性であれば胸から太ももを人目にさらすことはないので、看護師や介護士の実務ができるとは思えません。イスラム諸国でもトルコでも、葬儀で死体を水で清める際も、布で覆い、決して裸を露わにすることはないのです。また老親の介護は介護士や看護師の仕事ではなく、身内に任されます。
−子供達を救うにはどうすればよいのでしょうか。日本の支援者たちが行っているように、日本政府と入管を攻撃することが答えではないですね。
そうです。子供がぐれるなどの教育の問題を、在日クルド人も、日本人支援者も、日本政府と日本社会のせいにしようとしています。それは違います。こうした状況に子供を追い込んだクルド人の親たち、学びを助けない日本人支援者の責任の方が大きいでしょう。
私の意見では、クルド人の子供はトルコで親と一緒に生活し、教育を受けて、言葉と基本的な生活知識、教養を身につけさせるべきでしょう。その上で日本語能力を伸ばして、働ける状況になって社会的に自立が可能になった段階で、日本に来るかどうかを、その人の意思で選ばせるべきだと思います。
在日クルド人の親は、「仮放免」という中途半端な状況に子供たちを追い込み、血の絆と因習で束縛し、教育を放置し、狭いコミュニティから抜け出せないようにしています。親が「政治難民」と嘘をついて日本に出稼ぎに来ているためです。日本で生まれたり、幼少期に来日した子供を、法的に曖昧なままにしているクルド人の親がたくさんいます。その無責任な行為は倫理的に許されないでしょう。それなのに人道問題に話をすり替えて、「子供を助けて」と主張して日本に居住しようとしています。それはおかしいし、不正です。
在日クルド人たちは、出稼ぎで目先の金を稼ぐことに目がくらんで、自らの不幸、子供たちの不幸を、自ら作っているのです。
「(4)多くの違法行為疑惑、摘発方法は?」に続く
石井孝明
経済記者 with ENERGY運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com
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6 件のコメント
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常に苦しんでいる難民をターゲットにしているのです。難民の子どもたちにまで憎しみが及ぶのは人道的ではありません。難民をターゲットにするのはやめてください。変態のような画像を共有し続けると、法廷に立つことになります。
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私は名前を隠して書かせていただきます
全部読みましたが、写真や動画をもっと乗せた方がいいと思います。(動画が乗せられるのかは知りませんが)
クルド人への批判は少なめでクルド人だけではなく世界的に見て教育の大事さ、親のエゴ、子供の理不尽な生活を書かれているなと思いました。
文化慣習宗教などはそうそう変わらないので難しいとは思いますが記者としてこれからも色々な情報を発信してください。
ただ殺されないか心配です。 -
本当に救うには彼ら一族を【強制送還】する事です。国を持たない最大民族がクルド人(イスラム教徒)です。【宗教の自由は有ります】ですが、【イスラム教徒は司法よりコーランが大切】なのです。クルド人だけでなく、【イスラム教徒はコーランの教えが全て】です。【法治国家日本国で暮らす事はクルド人(イスラム教徒)にとっては不幸】です。本当に彼らを、子ども達を、【幸せ】を考えるなら、【強制送還し、母国で幸せに暮らせる】様に支援するべきと考えます。このまま、【偽難民】を入国させ続ければ、いずれフランス(欧米諸国)の様に2世、3世は【日本国を恨み、日本を破壊し、日本人と対立】します。それはお互いに不幸です。
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猛暑による外出自粛&お盆休みを利用して、この連載を拝読していますが、私がクルドの問題で最初に直観したのが、子供の虐待?でした。不法滞在&仮放免という不安定な立場にありながら、子供を、それも複数産むことを躊躇しない。むしろそのことが日本に留まり、街中での生活を確保する上で好都合という、ある種の裏技は、その延長線上に子供たちの未来を展望できるのでしょうか?独自の民族国家を持たず、苛酷な歴史を歩む彼らにとって、これくらいの図々しさや強かさは要所要所で必要なのでしょうし、それこそが国際問題のタフで生々しい現実だと推察しました。だからこそ、一般の日本人も日本政府も、対応を誤る訳には行かない…。
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