警察動き、わずかにトラブル抑止-埼玉県クルド人集住地区を歩く
埼玉県南部に集住するクルド人と住民のトラブルが深刻になっている。埼玉県川口市西部を7月24日土曜日の日中と、7月14日金曜日の夜に歩いた。
いずれの時間も住宅地には珍しい多数の埼玉県警の警察官が、自転車、車両でパトロールをしていた。6月末に川口市議会が議決をした「一部外国人による犯罪取り締まりの強化を求める意見書」が影響し、警察力の存在を見せるようになったようだ。「警官が増え、安心だ」と感じる住民は多かった。しかしクルド人による違法・迷惑行為については「減った」「変わらない」の2種類の意見があった。「埼玉県民の生活での平穏」という問題解決のゴールまでの道のりは遠そうだ。
(写真1)は、クルド人の解体、産業廃棄物業者が集まる地域の近くの外観で、車両を監視する警察官の姿だ。暑い中での公務に感謝したい。
目次
警察のパトロール拡大
24日の日中の取材では自転車で回ったが、高級車クラウンに乗っていたクルド人男性らしい人の運転する車が、横断歩道で一時停止し、私に道を譲った。軽く会釈をすると、相手も私に会釈を返すという、日本的なやりとりがあった。
一方で、14日の夜の取材では、蕨駅前で複数のクルド人男性から、ジロジロと敵意を持ってにらみつけられた。日本でクルド人を批判的に報道するのが私だけなので、顔を知られてしまったのかもしれない。こちらもにらみ返したが、仲間を呼ばれても困るのでその場を去った。クルド人の態度もさまざまだ。
「騒音、危険運転は減った」という住民がいる一方で、「変わった気配はない」という声もある。川口市、埼玉県南部は広く、クルド人の集住する川口西部でも、場所と時間によって、市民の体験は違う。また数千人のクルド人全てが、おかしい人ではない。静かに、善良に暮らしている人もいる。
車に関わる違法行為はまだ続く
川口市西部で、クルド人が車の整備に集まるという、日本人経営の車両工場に行った。所有者らしいクルド人青年が、日本人と一緒に車両の整備をしていた。在日クルド人は車とSNSが、異様に好きだ。
正面に「偲び泣く」(しのびなく)と、シールが貼られており、日本人の今の感覚ではダサい。こうしたシール貼りは違法改造行為だ。外見上はその他の違法改造はなかった。コメント取りは、トラブルを警戒してやめた。(写真2)
在日クルド人の若い男性を観察すると、1980年代に日本の郊外に存在した「ヤンキー」によく似ている。反骨を粋がり気取る、違法行為を自慢する、車好き、教養・教育なし、粗暴、他人の迷惑を配慮しない、不良仲間の結束、外から見ると行動がかっこ悪いなどの点だ。この車のシールで、その特徴をまた確認できてしまった。
在日クルド人は、危険運転が問題になっている。(写真3)は21年10月に、19歳のクルド人少年が69歳の日本人男性のひき逃げ死亡事故を起こした現場だ。(川口市伊刈、間違っているかもしれない。)直線の見通しの良いところで、事故時にスピードを車が出していた可能性がある。この少年は翌日、トルコに出国しようとして逮捕された。
埼玉県警はクルド人の違法改造車の摘発を始めている。次に多いとされるクルド人の無免許運転、危険運転、無保険運転の摘発も始めてほしい。
ゴミ出しのマナーの悪さは変わらず
クルド人の集住するアパートは相変わらず、ゴミ出しのルールを守っていない。大家も住民も管理会社も掃除をしないらしく、多くの住居は汚くなっている。そして休日なのにゴミ出しをしていた。クルド人はトラブルを警戒されて、良い物件をなかなか借りられない。(写真4)
また最近は入管による強制送還がかなり頻繁にあり、自発的な帰国もあるらしい。そのためにクルド人の入れ替わりが激しいようだ。周辺住民に騒音とゴミ出しで通報され続ける川口市某所のアパートを夜に訪ねた。私が尋ねた夜には騒音はなかったものの、洗濯機が不法投棄されていた。(写真5)
住民によると、川口市のショッピングモール、また周辺商店街、公園では、クルド人の子供の行儀が悪く、問題になっているという。騒ぎ、万引き、注意をすると子供が反抗して唾を吐くなどの証言があった。私がそうした場所を訪問すると、クルド人の子供も親子連れも、静かに買い物をしていた。また暑い夏の日であったために、公園に子供の影はなかった。
蕨駅前、また夜の市街地では、クルド人による夜のたむろ、女性への声がけ、いわゆるナンパ行為が問題になっていた。性犯罪の噂も出ているし、実際に警察がそれで逮捕している。私はナンパの状況を撮影しようと金曜日の夜に、蕨駅近くのそれが問題になる場所で、身構えていた。私は正義感が強く血の気が多いので、女性が嫌がったら助けに入るだろうし、クルド人と争う可能性があるかもしれないと覚悟していた。
ところがその日はクルド人が、たむろしていなかった。駅前を少数歩いていただけだった。クルド人の有力者の親族がその日に複数なくなったので、彼らの多くが葬儀に行っていたという偶然の出来事もあったらしい。
ただ、住民側の対応もあった。かつて集まったコンビニ前も、立ち入り拒否の柵が置かれ、クルド人は締め出されていた。また街のあちこちに、クルド人を意識した立ち入り禁止の張り紙と柵が置かれていた。これは2ヶ月前のこの地域の初取材の時にはなかった光景だ。近くの飲食店の人に聞いたら、こうした柵のために、クルド人のたむろが、蕨駅で少なくなっているという。また警察官、地域の防犯協会の人(たいてい警察OB)が地域を巡回していた。クルド人の居場所がなくなるのは気の毒だが、日本人が夜の彼らの徘徊や騒音を気にしているのだから仕方がない。
クルド人解体・産廃業者の危険行為
クルド人系の企業は、川口市西部に会社が集まっている。川口市民有志が公開情報を元に、クルド人の集まる場所や解体業者の位置をGoogleマップ上で可視化した。解体・産廃業者を赤(本社所在地と資材置き場)、経営飲食店を緑、集まる場所を青、集まるクルド人経営のバーや酒場を紫にしている。この図は広がりの大きさを可視化するためのものだ。営業妨害の意図はないので、Googleマップの画像しか公開しない。
川口市西部を中心に、さいたま市や越谷市まで、かなり広範にクルド人の会社が広がっていることがわかる。千葉でも増えている。クルド系の解体・産廃業の数は今年3月末には180社だったが、現在は230社までに増えた。今年6月に入管法が改正されたが、会社経営者の場合は、なかなか送還されないので、駆け込みで増えたようだ。この会社は、解体・産廃業の登録会社で、個人事業レベルの企業も入っている。
川口市西部の、市街化調整区域には、解体業、産廃業が集まる。日本人が立ち入れない状況ではないが外から見えない区域がある。(写真9)
西欧には移民が集住し、治安が悪化。その国の人が行けず、行政機関も立ち入れない「No-Go-Zone」という場所がある。それができてしまう懸念がある。
また解体業者の不法投棄など犯罪の疑惑がささやかれる。クルド人は、コンビニの駐車場などに違法駐車を行なっている。また解体に使う機材や廃材をトラックに積載している。訪問時にコンビニ駐車場に置いて放置してあった。トラックから落ちる可能性があり、非常に危険だ。(写真10)
問題の前向きの変化はわずか、解決までの長い道のり
警察力が示されるようになったこと、また各種の問題行為が報道されたこと、前述のように市議会が動いたことから、状況はほんの少し前向きに変化した。まともな一部のクルド人は、同胞の迷惑行為の是正に動いているようだ。しかし私の短時間の川口市への訪問でも、違法・迷惑行為が確認された。大半のクルド人の行動は変わっていないのかもしれない。
私の主張は、これまで書いた記事の通りだ。日本のルールを守る善良な外国人のみが、日本に住んでもらいたい。移民には、日本が準備不足ゆえに反対だ。そして問題の大前提として、違法行為をする外国人には、警察と行政機関は徹底的に法律を適用してほしい。日本のルールを守らない外国人は、クルド人であろうと、何人であろうと、速やかに強制送還をしてほしい。
現地を歩いて散見された迷惑行為を見ると、日本人と共生したいと考え、日本のルールを守るクルド人はどれだけいるか疑問に思う。まず警察・行政に頑張ってもらい、彼らの違法・迷惑行為を減らしてから、彼らとの今後の関係を考えるべきだ。善良なクルド人が大半であると信じたいし、クルド人側から日本人と協調しようという動きは一部にあるものの、その大半からは感じない。「埼玉県民の安心、安全な生活を取り戻す」というゴールまでの道は、まだ遠そうだ。
石井孝明
経済記者 with ENERGY運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com
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2 件のコメント
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いつもご苦労様です。
行動に感謝申し上げます。
石井さんの期待します。 -
蕨市住民ですが、排気音が大人しくなっただけで暴走運転は何ら変わりません。7月末に産業道路にてタクシーにてぶつけて事故処理している所を目撃しました。
不法就労であろう解体現場も近所にあります。
ノーヘル、歩道逆走、ピード20キロ前後で走る電動キッククルド人を見かけて、正直もう引っ越す方向で家族会議してます。
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